STORYS 2011.01. 7 [ Fri ] 17:52
約束した訳でもないのに、アハメドはこの日も現れた。デンデラ方面に向かうバスに乗せてくれるという。昨夜僕が、ナイル河沿いの旅のこと、ケナ近郊の遺跡にも足を伸ばすつもりだと話していたからだ。 アハメドが運
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STORYS 2011.01. 6 [ Thu ] 17:49
広大な畑の真ん中を突っ切って列車は僕を次の街へと運んでいた。 サトウキビ、トウモロコシ、モロヘイヤ、、縦横に運河の巡る豊かな穀倉地帯。作物によってゆっくりと切り替わる風景の中、時折、畑に働くロバや牛や
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STORYS 2010.10.16 [ Sat ] 3:44
黄色く赤く乾燥した、峻鋭な岩肌の山。 青が蒸発してしまうほど、光を放つ空。 その下で、女王は巨きな体を横たえる。 彼女は荘厳で、華麗で、繊細で。 雄大で、優美で、端正で。 太古の昔より死者の地とされて
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STORYS 2010.03.24 [ Wed ] 7:10
陽射しはいつのまにか、優しくおおらかなものになっていた。 ヤシの葉の影が土に染み入る様は、その輪郭が曖昧になったせいでさらに水の幻影のように見えて来る。 スケッチを進めるうちに、どこからともなく子供た
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STORYS 2009.11.21 [ Sat ] 4:56
スークで買ったオレンジを齧った後、その日の午後は、アスワン・ハイ・ダムの眼下のナイルに中州として浮かぶ、エレファンティネ島へ渡ることにした。 島へは土地の人の足である多人数用のファルーカで行く。近年で
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