心に残る1冊の本について
    2008.08.20 [ Wed ] 15:15

僕はあまり本を読まない。

年間で考えても2・3冊か?

よくないことだと思っている。


昔は本といっても読む本ではなく、

見る本、作品集や写真集をよく買って見ていた。

ある時から、

本で見るよりも見に行った方が良いと思い

作品集もあまり買わなくなった。


今では時折、

本屋さんがめぼしい洋雑誌などをもって来てくれて、

その都度それを購入してみたりしている。

自分の心をとらえた一冊って考えると、

最近は「ビジョナリー カンパニー」かなぁと思った。


広告のプロダクションに10年間在籍して退職し、

独立して「バタフライ・ストローク・株式會社」を創って、

はや7年もう今年は8年目になる。

設立時には自分で会社を作るということに、

あまり実感がなく、

怒濤のように押し寄せる仕事をこなしていくことで、

精一杯だったと思う。


この本は3年前ぐらいに読んだものだけども、

随分、それまでの自分の考え方が小さいことに気が付いた。


会社というものを立ち上げて、

仕事をしていく中で、

考えていかなければいけないことが、

こんなにたくさんあって

どれも大切で重要なものだということを思い知らされた。


はっきり言って結構、

読んだ後、焦った。

ちょっとヤバいなぁとも思い、手遅れかとも感じた。


それぐらい自分の考えが、

目の前の仕事にだけしか向いていなかったことにも反省し、

もっと広い視野で、

今後の自分の仕事の考え方や立ち位置を

考え直したいと思わされた。


それからというもの、

何をどういう目的でどうやっていきたいのか。

自分の核としてあるものは何か。

考える日々が続き、

それは苦痛のようでもあり実は、

かなり楽しい日々でもあった。


一冊の本を読んだことで、

それにただ感動するのではなく、

そこから自分に置き換えて考えさせられるこの本は、

今まで出会った本の中ではインパクトが強かった。


いろいろな考えの末、

いまの自分に出来ることが何かを明解にして、

日々の仕事が出来ている今は、

この本のおかげだったと思っている。

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クリエティブディレクター/アートディレクター

青木 克憲

65年東京生まれ。サン・アドを経て、99年バタフライ・ストローク株式會社設立。広告のみならず、グラフィック、映像など活動範囲は広く多岐にわたる。企画立案から表現まで幅広くこなせるディレクターとして活躍中。落書きふうの線描や写真、CGを自在に使い分け、鮮度と喚起力に富むビジュアル表現が評判で、多数の企業をクライアントにもつ。